Jan 09, 2009
医師の求人を探してみよう
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米国の学術情報会社「トムソン・ロイター」(本社・米ニューヨーク)は、2000〜10年の11年間の論文引用回数に基づく日本の研究機関ランキングを発表した。トップは108万166回引用された東京大。同社が発表を始めた02年以降、10回連続の1位となった。世界の約4500機関の中では、昨年より3つ順位を下げて13位。世界1位は米ハーバード大だった。
以下、国内2位は京都大(世界33位)、3位は大阪大(同40位)、4位は科学技術振興機構(同66位)、5位は東北大(同67位)。
分野別では、日本の研究機関が、物理学や化学など6分野で世界の5位以内に入った。
材料科学は東北大(3位)と物質・材料研究機構(5位)▽物理学は東大(2位)▽化学は京大(4位)と東大(5位)▽生物学・生化学は東大(3位)▽免疫学は大阪大(4位)▽薬理学・毒物学は東大(5位)がランクイン。日本が得意とする材料科学、物理学、化学の分野での影響力は安定している。
前年と比べ国内順位に大きな変動はないが、日本以外の国の論文数が増えたことで、全体的に国際順位は下降気味。その一方で、科学技術振興機構(前回は世界67位)や、今回は世界110位だった理化学研究所(同129位)など政府系研究機関の順位上昇がここ数年続いている。トムソン・ロイターは「事業仕分けなどの背景もあり、大学に比べてより研究成果を求められているのでは」と分析している。
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表面環境が地球と似ており、冷たい第二の地球と呼ばれる土星の衛星「タイタン」の大気は、直径50キロもの巨大隕石(いんせき)が何千個も降り注いだ40億年前の「隕石重爆撃」で形成されたとみられることを、東京大大学院新領域創成科学研究科の関根康人助教らが明らかにした。太陽系外の地球型惑星の研究にも役立つ成果という。8日付の英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」で発表した。
タイタンは土星最大の衛星。窒素(約97%)とメタン(約2%)が主成分の大気で覆われ、大気中で凝縮した液体メタンが雲や雨などとなり地球の水のように循環している。
隕石重爆撃は、40億年前に軌道を変えた天王星と海王星が、太陽系の外周にあった隕石帯をはじき飛ばして太陽系の星々を襲った現象。同助教は、タイタンの地殻成分と同じアンモニアが混ざった氷に、高エネルギーレーザー銃で金属片を高速衝突。隕石重爆撃の再現で、アンモニアは気体の窒素と水素に分解した。
同助教は「タイタンが大気を獲得したメカニズムの解明は、将来見つかると思われる太陽系外の地球型惑星の大気や表層環境の推定に役立つ」と話している。
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【from Editor】
当番編集長の日は、曜日に関係なく午前10時半前後の電車で出社する。ラッシュとは無縁で、乗降客の多い駅を過ぎると座ることもできる。ところが、大型連休になると、様相は一変し、この時間帯はひどく混雑する。座るどころか、つり革につかまることすら難しく、乗換駅もごった返す。
この状況は今年も変わらなかった。そして、「今年も例年通り」という事実にたまらない安堵(あんど)感を覚えた。
東日本大震災から約2カ月、被災地の復旧・復興の歩みは速いとはいえない。原子力発電所の事故は収束する気配もない。それでも東京周辺には少しずつ、「いつもの風景」が戻ってきている。
いうまでもなく、それは3月11日以前と同じではない。余震は続き、テレビや携帯電話が知らせる緊急地震速報のアラーム音に緊張する。新聞には日々の放射線量を示す図が掲載されている。節電に伴う夜の街の暗さに、平時ではないことを思い知らされる。
多くの研究者が指摘し、かつ大地震や火山の噴火が連続して起きた歴史が物語るように、東日本大震災が次なる天変地異を呼び覚ました可能性さえある。
それでも人々は、これら非日常と折り合いをつけ、溶け込ませながら、日々の生活を続けていく。震災直後の過度な自粛ムードや買い占め騒ぎは、非日常が日常を呑(の)み込んだ結果だったとみることもできるだろう。
そう考えたとき、思いは一気に戦時中に飛んだ。人々は空襲をおそれ、物資不足に不安を募らせながらも、「日常」を送っていたのだろう。戦時と現在を同列視できぬにせよ、私たちの父母や祖父母の過ごした日々の一端が見えたような気がする。
もちろん、被災地では、なお非日常が生活の大半を占めているであろうことは想像に難くない。
だからこそ、例えば4月17日付本紙1面(東京本社発行最終版)に掲載された、震災後初めて電気が通った宮城県南三陸町の写真のような風景をみると、胸から何かがあふれそうになる。
日没直後の濃紺の空の下、おびただしい瓦礫(がれき)の向こうに建つ家々の窓からこぼれる明かりが放つぬくもり。非日常に押しつぶされそうな世界で、ほんのわずかではあっても、確実に「日常」が存在している。
それを守り、大きくしたいという意志と行為のたどりついたところに、復旧・復興が待っているはずだ。(編集長 小林毅)
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