Dec 17, 2010
インターネットだけでのデータ復旧
PCの使用目的がインターネットとのデータの復旧体制の構築と、バックアップはしなくてもいいと、そう思ってしまうのもあるが、しかしそれは厄介な事態を招く最悪の考えですね。それにもかかわらず、肝心のデータが失われてしまうと非常に後悔しています。非常に苦しい事態になるので、データ復旧、どんな環境でも必要なものです。通常は、プロバイダと比較して、レンタルサーバーは、多くのEメールアドレスを使用することができます。しかし、一番の利点は、ウェブサイトの信用が増加するのではないかと思います。これは、プロバイダのホームページを作成すると、ホームページアドレスとEメールアドレスのプロバイダの名前が入ってしまいます。訪れた人からすると信用してもいいか悩んしまいます。その点、レンタルサーバーは、ドメイン名を使用できるので、まともなホームページだと思われるのではないでしょうか。
東日本大震災で大津波に襲われた岩手県釜石市では、小中学生の99・8%がいち早く高台に避難し、助かりました。熱心な防災教育の成果です。2004年から、釜石市で防災教育に携わる群馬大学教授(広域首都圏防災研究センター長)の片田敏孝さんに、奇跡的な避難劇の背景を聞きました。(医療情報部・佐藤 光展)
――釜石市で防災教育に取り組むきっかけを教えてください。
三陸地方は、地震と津波に繰り返し襲われてきました。2003年には、三陸南部で震度6弱の地震があり、この直後、私は住民の防災意識調査を行いました。結果は驚くべきもので、津波を恐れて逃げた人はほとんどいなかったのです。このままでは、やがて来る大津波で膨大な死者が出ると危機感を抱き、この地で防災教育にかかわり始めました。
自然は人間に様々な恵みをもたらしてくれます。ですが時に、人の力をはるかに超えた振る舞いをします。豊かな自然に親しみながらも、畏敬の念を忘れないことが大切です。それが防災意識につながります。ところが人はいつの間にか、治水工事など人為的な対策で自然をねじ伏せられると錯覚してしまったのです。
学校教育にも、大きな問題があります。子どもたちは「危険に近づくな」と教えられ、大人たちは、子どもの周りから危険を取り払うことばかりに意識が向いてしまった。リスクと向かい合い、自分の力でどう乗り越えるか、という最も大切な教育が、すっぽり抜け落ちていたのです。
◆子ども守った「想定を疑え!」
――そのような学校で、防災教育を徹底させていくのは大変だったと思いますが、どのような関わり方をしたのですか。
防災教育は、詰め込み型の教育ではできません。教えられた通りの行動をして、教えられた場所に行っても、想定外のことが起きて助からないかもしれないのです。自分で考え、自ら行動する力が求められるのです。そのために何度も強調したのが、「想定を疑え」ということです。指定された避難場所に逃れても、自然の力は人間の想像をはるかに超えるかもしれない。だからこそ主体的に動き、状況を判断し、自分の命を守るために最善の努力をしろと訴え続けました。各学校の先生たちもその意図を理解し、快く協力をしてくれました。
――親の協力も大切ですね。
そうです。私は最初、親の意識を高めるためにある作戦を実行しました。まず、子どもたちにアンケート調査を行い、「家に1人でいる時に地震が起こったらどうしますか」と聞きました。回答のほとんどは、予想した通り「家で親を待つ」「お母さんに電話する」だったのです。
そこで私は、「あなたのお子さんは津波で助かると思いますか」という質問文を、回答結果と共に子どもたちに渡し、家に持ち帰ってもらいました。その結果、親の意識が劇的に変わりました。それ以降、防災マップ作りや避難訓練を親子で行うなどして、着実に防災意識を高めていきました。
――東日本大震災の発生時、釜石市の小中学生は、教師の指示も津波警報も待たずに、1人1人が高台に向けて一斉に駆け出したと聞きます。避難場所も危ないと判断し、さらに高台に逃れて助かった子もいたようですが、すごい成果ですね。
避難を遅らせる大きな要因の一つに、周りの行動に左右されるという人間の特性があります。危険を感じても、周囲が「大丈夫だろう」とのんびりしているとそれに引きずられてしまうのです。そこで子どもたち1人1人に「君が一番最初に逃げる人になれ」と訴えてきました。
1人が逃げると、集団心理が働いてみんな逃げ始めます。「君が最初に逃げることは、君だけでなく、周囲の人も救う」と呼びかけてきたのですが、見事に実践してくれました。子どもたちが逃げる姿を見て、慌てて避難した住民も多かった。子どもたちは自分の命だけでなく、大人の命も救ったのです。
◆津波てんでんこの真意
――東北地方には、津波てんでんこという教えがあります。地震の後、家族や知人を捜して時間を費やすよりも、まず1人で逃げて身を守るという考えですが、高齢者などの弱者はどうなるのか、という心配もあります。
津波てんでんこは、災害弱者を切り捨てる発想ではありません。いち早く避難行動を始めることで、災害弱者も守れるのです。高台に向けて駆け出した中学生たちは、途中で合流した小学生の手を引いたり、幼稚園児が乗ったカートを押したりするなど、災害弱者を多く助けることができました。
子どもたちの主体的で迅速な避難は、家族も救います。子どもが逃げ遅れる心配があると、親は子どもを捜して津波に巻き込まれてしまうかもしれない。でも、「うちの子は真っ先に逃げて助かる」と信じられれば、そのような悲劇は起こらないのです。釜石の子どもたちは、親の命も背負いながら全力で走ったのです。
――「防災」とは何ですか。
人を死なせないことです。今回、小中学生のほとんどが助かったとはいえ、当日、家にいて亡くなった子もいる。そうした死者の声にしっかりと耳を傾け続けなければならない。彼らはなぜ亡くなってしまったのか、考え続けることが防災の第一歩です。
防災は人任せではいけない。自分の命は行政が守ってくれるものではないのです。どんなに立派な堤防を作っても、自然はそれを超えてくるかもしれない。今回、子どもたちが発揮した主体性を、多くの人に持ってもらいたいと思います。
――たくましく育った子どもたちは、釜石の財産ですね
はい。三陸地方で生きていくために必要なのは、津波をことさら恐れることではありません。50年〜100年に一度の大津波を、やり過ごす知恵を持つことです。釜石の子どもたちは、その知恵をしっかりと身に着けた。5年後、10年後、まちづくりの中心となって大きな力を発揮してくれるでしょう。
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